私自身に限ると、よく売れた本より売れなかった本の方が、価値があると思っていることが多いのです。本も、市場商品である限り、マーケティング的な観点から、企画が決まりテーマが与えられて、それに合わせて書くものです。売れる本は、時流、市場に合っているのです。
どんなテーマであれ、そこで自分の思想、見解を述べた上で、1割でも2割でも本質的なことが入るのであればありがたいこととも思っています。
そうでなければ、私は、1冊の本も出せなかったに違いありません。ターゲットも目的も違うのですから、いろんな形で出るのも悪いことではありません。