夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

13.知識/医学/科学

求愛の声

求愛のために、使われたのはメールや手紙という文章、文(ふみ)の前に、ことば、呼びかけ、歌謡です。その前では、声の響きだったでしょう。セレナーデのように、異性に呼びかけ、自分に関心をひく慣習は、今のカラオケにまで引き継がれています。 そこでは…

眠りの声

「喜怒哀楽」と言いますが、喜び、楽しみと、悲しみと怒りは、ことばや語がなくても伝えられます。伝えなくても自らで発することができます。表情だけでも区別できるほどです。目や口も、体の姿勢や振るまいとともに、口内で息と声が、それに伴う音を発する…

ダンスのように

リズムは、心臓や脈拍、呼吸の動きと、足を蹴る、ゆするなど、くり返しの動きから生じてきました。もちろん、風や雨や川の流れなど、自然の音から入ってきたリズムもあります。 メロディの先駆けとなる節(ふし)も、まわりの音や自分の内部感覚から心地よく…

日本人の音声力の弱さ

日本人の音声力の弱さと、その原因について、別の面から指摘をしたいと思います。これまで、私が述べてきたのは、日本人、日本の特徴として次のようなことでした。 島国の村社会での生活。小集落。 アイヌなどとの混合はあったとはいえ、比較的、移民、流民…

水分のとり方

世の中には、声のためにも、喉のためにもいろんな薬やツールが出回っています。アメ、水、嗜好品、加湿器、喉スプレー。そういうものを使う分だけ、あなたは、ひ弱になり育たないことにもなりかねません。 例えば、発声のための喉の状態をよくすること、声帯…

トレーナーを先生としない

トレーニングは常に、形から入り、形をとり、(固定する)その形を取る(解決する)。そして、また1、2、3…と繰り返すのです。 私たちもエビデンス(証拠、論拠)を求められることがあります。提示できることもあれば、できないこともあります。ハッタリも、…

理論、ことばの無力さ~声帯振動

研究所にある、たくさんの声の測定器材を、PRのためには利用していません。そんな程度のものだからです。 最近は、生じかじった理論がトレーニングの邪魔している人が、本当に多いのです。自分の成長のためにあるトレーナーや理論(この場合、説明なども)が…

音声学と理想モデルの違い

私が参考してきたのは、音声学です。特に生理学と物理学的でみた喉と共鳴のモデルです。これは、トレーナーが知っておけばよいもので、レッスンでは副次的なものです。ところが、世の中での科学知識重視の傾向で、理論を知らないのは不安だから、知って安心…

研究

私の研究は、ヴォイトレの両極です。 1.心身のモデル、一般的でなく、その人特有なものとして、その中のベストヴォイスを追求する。 2.演奏表現への応用、そのイメージと技術の能力の育成。声は「うまい、器用、正しい」でなく、その人の体、心に合ったオリ…

飲食物のよしあし

食べものに関しては諸説ありますが、大して気にすることはないでしょう。辛すぎるものや刺激の強いものなどはよくないという人もいます。声を出す直前でなければ、あまり関係ないと思います。声帯に直接、飲食物はふれないのに、おかしなことをいう人が専門…

中途半端な知識、理論が邪魔する

昔、私の講演にきた、ある専門家が、「ピアノの真ん中の音は、なぜ人間の話す声の高さと同じなのですか。」と聞くので、「私は人間がつくったから」と、答えました。 なぜピアノが両手で届く幅しかなく、20オクターブものピアノを作られないのかは、わかりま…

分析は何も生み出さない

よいものの要素分析はできますが、分析からよいものは生まれません。 この例は、正しい発声法をいくらそのしくみから解明しても、万人に効果のあるトレーニングにならないことに、顕著に現われています。間違いを防ぐために使われる科学的な理論などは、正し…

すぐれたアートとハードトレーニング

本当に人の心に働く声は、あなたの内面からしか変わりません。外面から変えるマニュアルや方法は、ただのきっかけか、一時しのぎにすぎません。もちろん、それも使いようによっては有効です。技術やスキルともなります。 すぐれたアートが出てくるには、あな…

科学的説明の限界

たとえば、いかに高音が周波数で決まるから、そのように声帯の振動をどうこうでしょうといっても、人間が反応する高音は、音響技術のようにはいきません。 私たちは、現実には次のように声を使っています。表現として強めたいとき、息は強く吐かれ、声も強く…

価値あることの演出と鏡のトレーナー

トレーニングの考え方や方法に対し、科学や医学、身体学などの進歩は、マニュアルの誤りや誤解、誤用を解くヒントを与えてくれます。 私は、当初からプロとやってきましたから、自分のできることが必ずしも相手ができるわけではない、相手のできることが、必…

指導者の生む誤り

私は単に呼吸法や発声法でなく、音楽や表現として、どう声を捉え、導くかを主にやっています。この分野は、まだまだ未開で人材も乏しいと思います。 これまでの科学的な説(仮説を含む)や声楽家やトレーナーの指導書、方法論こそが、多くの誤りを生む原因に…