音楽や歌は、実力のないタレントでも、人を集めたり稼いだりするツールとして、安易に使われてきました。健康のためや友だちづくりのため、コミュニケーションの媒体として、使うのが楽、加工しやすくごまかしやすいからです。音楽に親しむ人がこうした効用を求めるのはよいことです。しかし、創るのと使うのは、売るのと買うのほど違うのです。
創ろうとすると、何が足らないのか、何がそのために必要なのかがわかってきます。それによって、習得できるのです。創造という出口のないところでの習得は、自己満足、自己本位、自己陶酔になりかねません。世に出るかどうかは、結果でも、目的は先に外、後に内にもつ方がよいと思います。
自分のレベルを聞く人も増えました。簡単です。他の人に受け入れられないのは、まだそのレベルなのです。
そういうと、人に受け入れられようと、逆の努力をする人もふえました。しかし、客が受け入れられるだけのものを示すことが、先です。