「私の声と今の歌い方を変えることによって、○○のような声で○○のような歌い方をすることができるでしょうか」と考えると、少し具体的になります。
本来のヴォイストレーニングは、バイオリンで例えるのなら、その楽器の調整ともっともよい音色を出し、それで音楽を心に聞かせられる音の動かし方をできる奏法を身につけるようなものです。この奏法は、とても基本に忠実なものとかなりその人独自のものがあります。ところが、ヴォーカルの歌については、バイオリンのようにきちんと分けられないのですから、
1.楽器としての体づくり
2.楽器から音をとり出すための発声、呼吸、共鳴の習得、これが歌唱の基礎となります。
3.歌唱
と踏んでいきます。この歌唱も、発声の基本に忠実なものと、その人独自のものがあります。