極端にいうと、状態の調整は高い声で「ミャー」といいなさいとか、鼻に響かせなさいと、その場で初回から気づかせる方法をとります。条件は、走って体力をつけなさいというようなものです。どう声に関連するのか、本人はすぐにわかりません。しかし、これもアプローチの違いです(私たちは、どちらも併行しています)。
前者はのどを開く、後者はのどを鍛えていくみたいなことになります。調整と強化トレーニングの違いです。とはいえ、どんなレッスンにもその両方が入っているので、混乱しやすいのです。
トレーナーや生徒によっても、その配分は違います。目的や方法やレベル、もっている条件によっても違います。捉え方や言い方で違うこともあります。生徒の受け止め方でも違います。同じレッスンでも、二人のトレーナーが同じことをすることはありません。私のところのトレーナーは、自分の実感に基づき、アレンジします。それはセンスというような問題です。