毎日、熱心な生徒がレポートを出して、「この曲で」「このフレーズで」こんなことに気づいたと教えてくれます。それは、教室で終日ゴスペルを歌って踊って説教しているような毎日でした。
私は世界レベルに歌を捉えて、そこから降ろしてきます。そうでないと、迷いが出てしまうからです。
本人のオリジナリティが音楽、歌のオリジナリティを凌駕したとき出してくる絶対性、オーラは、確かに存在します。それを使う作品(一部)、ステージは、伝説となります。
日本の場合は、それが大衆のものとして一体化して認められないのです。ほんとにすごいものでないもの、ディズニーのイベントでさえ、芸術かアートのようになってしまうような構図があります。評論家の論評として、誰かまとめて欲しいものです。
私のケースでは現場で、レッスンのなかで相手の可能性を伸ばすための材料として使ってきたのですから、贅沢なことです。