プロの歌手をたくさんみているうちに、
世界の基準からみる
一流との比較からみる
同曲異唱からみる
同一歌手の歌のよしあしからみる
など、骨董屋か目利きになるためのようなことを、私は歌声で他の人の何十倍してきました。
受講者の1コマ1時間ほど聞くものを、私は、東京で5~6コマ、京都で3コマと、ほぼ10倍、同じものを聞き続けたのです。それも十年以上ですから100倍です。フレーズなど1時間で30回ほどまわしたものは、1ヶ月の中で10コマ分、300回聞いたのです。
教える材料として出したのです。その頃、私は「ヴォイストレーナーDJ」と自称しています。未来型の教育として認めてもらってよかったほどに思います。
受け身の人には評判がよくないでしょう。日本での学校教育に慣れてしまった人には仕方ありません。
当初、ぼんやりみえていた輪郭がはっきりしてきて、確信に変わってくるのです。曲のよしあしが1フレーズごとのよし悪しまで鮮明にみえてくるのです。そういうレッスンを目指していたのです。