会社の研修などに、暗闇を歩くものがあるそうです。そこでは耳や体の感覚が鋭くなります。
お寺で、いつも、あるいは特別な時期に、仏様の下に潜れることがあります。有名なところでは、長野の善光寺や京都の清水寺、そのほかでも、私は何回か体験しました。壁や手すりを頼りに真暗な床下に降りていき、進みます。
経験のない人は、お化け屋敷や洞窟、鍾乳洞の探検などを思い出してみてください。
見えない中で耳と手がセンサーとなり、嗅覚も、視覚も研ぎ澄まされます。頭をぶつけないように腰をかがめたりします。
ライブやコンサートで消電といって照明を消すのは、ステージに集中させるためですね。歌では、耳で聞いてもらいたいものほど、明かりを落とします。ピンスポ一本にしたりするのです。注意や集中力を喚起するためです。闇にするのは、耳の力を取り戻すよい方法です。