トレーナーの教えに合わせていくのでなく、自分を出していくとトレーナーによく聞こえていくというのがよいと思うのです。
自ら出てくる声より周りが求める声に合わせようとがんばる人が多いです。これに日本人ほど気を使っている民族はいないかもしれません。
しかし、もっとも大切なことは、声なのですから、学ぶにしても主体的であることです。
憧れから入る世界では、自分の声を否定した人が、他人に合わせたがる傾向が強いのでやっかいです。まして、ステージは普段の自分から化けるのですから、そこで自分に向き合う暇などありません。
だからこそ、素である自分、その体、感覚で、声に向き合う場、時間、空間を必要とするのです。
声は体だけでなく空間に響いているのです。体=宇宙なのです。