私のところには早くから歌を専門とする人以外の人がたくさん来ました。外交官、弁護士や企業のセールスマン、役者、声優、語学教師、噺家、芸人、邦楽、今と違って他に行くところがなかったいうことがあったのですが、私も元より歌の専門家とは思っていません。(歌の専門家となると歌手ですが、歌手は、必ずしも歌の指導の専門家ではありません)
少なくとも世界で大ヒットした歌をもっていたり、そういう人を育てているトレーナーは、欧米では何十人もいます。そのレベルやキャリア、実績とは比べられないです。もはや日本一とかで比べる時代ではないのに、です。
ポップス歌手よりも声優、役者、お笑い芸人が多くいらした時期を経て、邦楽や噺家、一般の人、声の弱い人も普通にいらっしゃるようになりました。研究所が歌手以外に対応できてきたのは、基本があったからです。求められる声そのもののベースの声がつかめたということです。いろんなヴォイトレのなかでも声そのもののヴォイトレがあったのです。