考えるといっても、真面目に考えたら、何でもわかるわけではありません。
どんなことも、いろんな立場、見方があります。当事者であれば尚のこと、第三者として相手の言い分を聞き、客観的に情報を集めたら、必ず、総合的に正しく判断できるなどということでもないのです。
自分の知識を元に、体験を重ね、現場で情報収集すれば、必ずわかる、正しく理解できる、そんなことではないのです。
真面目さ、真剣さ、情報の量や質、現場での体験が、真実を歪めてしまうことの方が、ずっと多いのです。
それよりも、知っていることや見たこと、自らの思惑や欲にどのくらい左右されずに考えられるかが、ずっと大切です。
だから私は、博学の人の意見をあまり当てにしていません。知識や科学だけから解こうとする人は、すでに方向を見失っていると思うのです。