スクールのように規格化すると、習う人は、おのずと均質化されていきます。つまりは、平均化、学校化です。下位からみると実力アップですが、上位からみると、真ん中という低い方へ合わせることになるのです。
発表会などでも最初は、できる人だけのステージの権利が、何年か経つと、「全員平等に出場の機会を」という雰囲気になります。日本の学校での問題と同じようなことになっていくのです。
長くいる人が、それだけで優先されるようになるなら、実力社会に通じません。そこを外さないと、日本の伝統芸の業界の抱えてきたような問題になります。