かすれている声、息もれする声は、高音に届きにくく、共鳴に欠けます。鼻に抜けて、かぜ気味の声のような人もいます。これは、息がうまく声にならないため、無理に喉に力を入れて押し出すからです。息を浅く短く吐き、声を出すのに不自然につくっているのです。裏声にも切り替えにくく、つまってきます。発音は不明瞭で、柔軟性に欠けます。
トレーニングの初期にもよく見られることです。急にたくさんの声を長時間、使いすぎるからです。響きの焦点が合わず、声が広がってしまいます。声立てが雑で、ぶつけて力で出す人に多くみられます。あごや喉が固く、よくない状態での発声です。