夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

役者声から声楽へ

以前は、日本では声楽家よりも、役者のほうがよい声をしていました。けっこう無茶なトレーニングで成果をあげていたので、私は最初、声楽よりも役者の練習場に拠点をおいたほどです。

 まず「役者声」を得てから、歌のレッスンをすべきだと思ったのです。この考えは、今も根本では変わっていません。ただ、世の中、業界の方が変わり、声楽よりになったのです。このあたりは、私が「声の二極化」について述べていることを参考にしてください。

 

 「歌は語れ、語りは歌え」といわれていた時代でした。歌のレッスンは、ピアノに合わせて、高音をかん高くあてて響かせようとしていました。

 私はアンチ声楽(日本の声楽)からスタートしました。語って伝えることの線上に歌があると思っているからです。一方、欧米の高音でシャウトして長いフレーズを一息で歌いきる歌手(クラシック、ポップス問わず)に憧れていました。いくつかの仮説をたてつつ、レッスンにくる人に声楽家も含め、他のトレーナーとともにあたって比べていたのです。

 

 その結論は出ません。かなりの数の人のレッスンのプロセスをみてきましたから、その人にとって、もっともよいレッスンの形態(トレーナーややり方)は、判断できるようになりました。