ハスキーやのどの痛みの問題は、教科書的には、トレーナーや医者は、警告して本人に注意を促すべきでしょう。もともと声がハスキーな人も、ハスキーな歌に味がある人もいます。
私は判断の基準として、「再現性」(同じことがどこまでの精度でどれだけ繰り返せるのか)でみると述べました。今は、その日だけでなく、2、3年後、5年後まで視野に入れています。
若い人や経験の浅いトレーナー(ドクターなら)は、次のようなリスク回避のアドバイスをしましょう。
1.声量・声域を無理しないこと(特に高い声での大きな声やシャウト、かすれた声を制限する)
2.練習時間は、より短く集中的にする
3.発声前に充分に準備、発声中での柔軟、脱力をする
4.発声の間での充分な休みをとる(休む回数を増やす)
これは、「初心者のトレーニングの注意事項」にそのまま当てはまります。
プロであっても、調子のよくないときは、初心に戻り、心掛けるとよいことです。