声も歌もステージも総合力です。発声で100の器、その声量を50としたら、声域に20、伸ばすのに20、共鳴や音色には10しか当てられません。声域を80にしたら声量は10も出せないでしょう。レッスンでは、それぞれを別にして80くらいを目的にします。声量で80とか、声域で80など。
トレーニングでは100の器を大きくするのですから、声量を100、150としたり声域を100、150に伸ばします。これは1オクターブを2オクターブとか3オクターブにするということです。発声でも、ことばをつけると、そこに母音や子音の要素が入る、すると、また20とか30が割かれるわけです。読むだけなら30、大きく読むと50、叫ぶと80から120などと。
こうした数字はあてずっぽうでよいのですが、レッスンで、トレーナーと本人の間で共通するイメージになります。声のマップというのも、もう少し声を左に右に、上に下になどというイメージでの伝え方の一つです。