コツコツとした努力は欠かせません。単調なことのくり返し、シンプルなことの連続が行われていますが、同じことを続けるのは、なかなか難しいことです。
幼い頃に無理に習わされたことでも、一人で自由になっても続けていたら好きなのでしょうし、やめたらそれほどでもなかったといえます。
そのように没頭している自分が好き、くり返している自分が好きというのがあります。時間が積み重なるなかで得られるものは限られていきます。多くの他のもの、ことで、人生は犠牲になります。残るのは、確かな技術であり、職の価値です。そこで働きかけるものが、アートの価値です。
レッスンは、そのきっかけ、気づきです。トレーニングはこのくり返しです。「がんばる」というのは、まずは「黙々と続ける」ということなのです。それによって底上げができ、再現性が高まります。その準備があってこそ、その人独自の才能が開花する、可能性が高まるといえるのです。