日本人は、日常であまりにも浅く短い呼吸しかしていません、何よりも言語活動、おしゃべりの中で、大声で(強く)長く、話さないからです。何もしなくては器は大きくなりません。
プロでも、しばらくみていないと、呼吸が小さくなって、歌の迫力やスケールも落ちる人ばかりです。そのときは、呼吸が浅くなった、息がもっていないのです。そうみるのは、私だけではないでしょう。
せりふを言ったり、歌いこなすことはできても、身体から、自由に余裕を持って声でメリハリをつけられないのです。高いレベルで判断する人が少ないのは残念なことです。
知識というのは、その人の発声のレベルに応じて、理論となっていくことですから、少なめに少しずつ与えることです。へたに与えすぎると、感じるプロセスを妨げかねないからです。
1.吐いた分、入るようにする。
2.単調なくり返しをしつつ、感覚を磨き鈍くなるのを避ける。
3.器づくりでは、器官は強化するが、その強さを頼ってはいけない。