私の本の「姿勢のチェックリスト」では、それでチェックして判断したという人の質問が幾つかきました。「そうならないが、どのようにやるのか」と。これは姿勢をつくるためのリストでなく、いつ知れず、そうなったものを確認するためのリストです。最初に漠然とイメージしておくくらいでよいのです。すぐこの通りにしようとしなくてよいのです。
姿勢は「これでできていますか」と止めて聞くものではありません。たった一つの正解はありません。あるとしたら危険だといえるかもしれません。
マニュアル、ことばは、全体を分けて切り取るから、そこだけでみると訳のわからないものになるのです。わからないのならまだよいのです。わかりやすいものは大して使えない、わかりやすくわかるくらいなら、何ともならないからです。そのことさえわからなくなったとしたら問題です。マニュアルの弊害を地で行くことになります。