なぜ私が他の分野の専門家やビジネスリーダーなど多彩な人と関わりあうようになったのか、今もそうしているのかを述べたほうがわかりやすいかもしれません。それこそが、声というものの多彩さを表すからです。表現ということを追求すると、すべての人間の活動に関わらざるをえなくなるからです。声―表現に関わらない人は、世の中でほとんどいないといってもよいからです。
整体師は、心身のことにおいて、その人の実力で処方のレベルとしてもピンきりです。また、一人でどこまでできるかということも、人間であれば、すべてに万能とはいえないと思います。相手あってのものなので、まさに、健康法のようなものと思ってよいでしょう。
それにしても、今の専門家、特に体のことを扱う医師やそれを伝えるマスメディアの、一つの方法と理論だけをシンプルに、一律、誰にでも効果のあるようにとりあげる風潮は危険です。