夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

公と表現

公とは何か、専門とは何かについては、私もいろいろと思うところがあります。若い作家やタレントが、時事問題などに全く外れたことをコメントしているのを見ると、彼らより、そのミスキャスティング(した人)を情けなく思うこともあります。有名な歌手や声優、あるいはトレーナー、医師が、まったくおかしなヴォイトレを勧めたり、声についての自説を述べる、これも、その影響力を考えると似た問題かもしれませんが(これについては、本人たちより、マスメディア(特に、TV)の低能化による取り上げ方が大きいと思うのですが)。

 そこで日本人に特有のことと感じることが2つあります。日本人は、一つのことに邁進し、他のことを一切やらず極めていく職人畑の人を尊びます。それはどこの国も同じですが、反面、マルチな分野で、いろんなことをやるような人を、同じほどに評価しません。いわゆる、二足以上の草鞋のことですが。

もう一つは、言論統制の強いこと、世間というものが個を潰す同調圧力、それでの自主規制が著しいことです。この国は、戦後ずっとアメリカがコントロールして、「自由に表現できる国」と思わされていることも、わかりにくくしています。日本で政治や宗教を語る歌手や役者、タレントはほとんどいないのも、その強さをもの語っています。