歌以外の人をみることが多くなっていますが、オペラ、邦楽に関わらず、歌手という職の存在意義が問われていると思うのです。安全で安心な人だけが求められる状況が、舞台をつまらなくしてしまうのです。
宝塚歌劇団や藤原歌劇団も、当初はそうでなかったはずです。オペラ歌手も大衆歌手でした。
いろんなウンチクと有名タレントに頼って、ステージを啓蒙的に行ってきたのは、明治から昭和の、欧米に追い付け追い越せの時代の時代の流れでした。本場と比べられる(比べられて劣るという前に比べられる)ようなものからは脱皮する、でも、なんとなく、よいものを捨て悪いものが残ったように思います。