夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

没個性集団化

日本の多くの歌や芝居は、「主人」の家風がとても強くて、作品に抵抗を感じることがあります。自立した個が集まって共同でワークするのでなく、その家にいないとやっていけない依存的な体質になっています。表現が個でなく、全体の平均値をもって、なりたっているのです。よく私が例える「日本の合唱団」のような均質没個性的な集団が多いのです。それではコラボレーションでなく、排他的な集まりになりがちです(このあたりの日本の組織論です)。他人の前の舞台でなく、その家にいる限り、長くいるほど全能感に満たされ、高揚できるのです。同窓会のようなコミュニティとしての安定感をもたらすので、メンバーも離れにくくなります。そしてグルはますますお山の大将になってしまうのです。メンバーがそれを望む、というのは自立できないメンバーが長居し、常時いることで、そういうシステムが構築されていく、このことはよくあることですが、なかには、節度も失せ、価値も滅していくことがあります。