トレーナー自身がレッスンの環境ですから、自分とレッスンをやる相手が「トレーナー=自分の環境の中」にいることを意識しなくなります。だからこそ、トレーナー自身が人に学ぶことで、自分だけで勉強を完結=クローズしないことです。他人を教えたこともない、本当に自分だけでクローズしている人ほど、トレーナーを批判するものです。
アットホームなところほど、そのままファミリー化してしまいます。多くのレッスン生がトレーナーと同じ傾向になるので、さらにその色に染まることが正当化されていくのです。ファミリーの流儀に染まっていくことが上達となってしまうのです(流派なども、こういう類の一例といえます)。
するとトレーナーも生徒も、共に他のやり方や考え方に否定的になります。情報も、自分に都合のよいものを選びますから閉ざされていきます。似ているものを、ちょっとした違いをもって、競争するならまだしも、排除していこうとします(このあたりは、政治や宗教などと似ています)。似ていないものには無関心で判断がつかなくなるのです。