私のところには、ときに「自分のレッスンの方法が正しい」という人がいらっしゃいます。机上で論を戦わせても意味がないので
「では、誰を育てたのですか」
「育ったとはどうなったということですか」それでも食い下がられると、「その人連れて来てください」とは言えないので、次のレベルでの問いを投げかけます。
「あなたでしか育たなかったのですか」
「他のトレーナーの方がよりよくできたかも、と考えられませんか」
これは、自分自身にも考えていきたいことだからです。
また、「他のトレーナーは、間違った教え方で間違った発声になっている」と言うトレーナーがいたら、「他のトレーナーも皆、それぞれに相手のことをそう思っています」と答えます。