声量は、カラオケでは、エコー、ポップスで導入されたマイクがもっとも助けてくれるものです。リヴァーブ効果に、フレーズさえ、ビブラート効果でつなげます。声そのものを聞きやすい音質にして伸ばしてつなげるので、レガートやロングトーンをクリアしてしまうのです。どんな下手な歌も、小さな声量でもおかしくないようにバランスをとってつなげ整えてくれます。丁寧に音さえあてていくとつながる、それが歌も声もダメな人が多かった日本人の開発したカラオケという魔法の道具なのです。歌やステージをヴィジュアルに絞った装置ビジネスにしてしまったのも日本人です。
マイクを使わなければ声があるかないかはよくわかります。大きな声は、武器です。無限とはいいませんが、大きく出せる器をもっていながら7割も使わず、底をみせないのがプロたるゆえんでしょう。つまりは、声量と共鳴は奥行きがあり、深いのです。たからこそパワーとなりうるのです。日本人が世界レベルにならないのは、まずは、このパワー、インパクトの不足です。