コミュニケーションでの気配り、配慮は、なかなか難しいものです。同じことでも誰がいつ言うか行うかで、よし悪しも変わります。そこでの人間関係とそれまでの人間関係と、相手と自分、周りの人すべてが関わって、決まるものだからです。
いじることで楽しますのか、傷つけてしまうのかも微妙です。それは、今のいじめやハラスメントの問題にもつながります。
そこでは、ことばの内容のメッセージよりも、やり取りのニュアンスの方がずっと人間関係を左右します。いわゆる、ノンバーバルなコミュニケーションです。何となく好きとか嫌いなどで、ものごとが決まっていくことが多いのも、そのためです。
困ったことに、そこでは、「わかった」と思って言う人よりも「わかっていないのでは」「間違っているのではないか」と思って黙っている人の方が思慮が深いと思われるのです。