ヴォイストレーナーというのは、必ずしもプロの歌手であるわけではありません。
声についての基本、発声を習得させることがメインの仕事です。その辺をよく中途半端に混同されてしまうのです。
これまで数十人のトレーナーと一緒にレッスンを行っていた私の経験から述べると、何でも若くしてできてしまっているような人の場合は、あまりトレーナーとしてよくないように思います。
私が信頼するのは、声を壊したとか苦労して声を身に付けたとか、そういう経験のある人です。
そういう人は、いつもたくさんの課題を抱えています。それを抱えて努力しているから、指導も上達するわけです。
どのトレーナーとも、もう10年以上のつきあいになります。
それぞれに、教え方、言葉の使い方、指導法などもかなり変わってきています。