ここは、トレーナー全員が福島英のブレスヴォイストレーニング法という方法で教えていると思っている人が少なくありませんが、そうではありません。
ブレスヴォイストレーニングとは方法やメニュでなく、それらを使うときの考え方なのです。といっても、どんなトレーナーのどんな方法でもよいということではありませんが。
私自身、自分の本のメニュ通りに、教えたことはありません。10人いたら10通り、全く違うレッスンとなります。
トレーナーにノウハウがあるのでなく、それぞれの人に、引き出すべき個性(違い)や能力があり、それを導くのがトレーナーだと思っています。
トレーナーがいかに有能でも、あまりにトレーナーに左右されることを防ぎたいと考えています。指標を与え、ギャップをみせ、その埋め方のノウハウをわかりやすく教えるトレーナーは人気があるでしょう。しかし、そのコースは、トレーナーが一方的に引いただけにすぎません。ノウハウは、そのトレーナーのノウハウです。あなたがそれを材料に、自らの基準を高め、自らを知ることで、異なる自分独自のスキルにしなくては大した力になりません。