夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

喉の負担と管理

オペラ歌手でさえ、ヒロイン(プリマドンナ)以外は、打ち上げに顔を出す時代です。握手会やサイン会が、コンサートのあとも、歌手の喉に大きな負担をかけています。

 喉は疲れたら、休めるしかないのです。コンサートのあとにカラオケで歌ったり、アルコールを飲んだり食べながら大声でしゃべると痛めるリスクが大です。すぐ休めるように言っています。

 黙っているか眠るのが一番よいのです。しかし、まわりがそれを許しません。ヴォーカルは、本人の気性もありますが、立場上もどうしてもリップサービスする役を避けるわけにはいかないことが多いからです。ましてアイドルや、先物買いされた人たちは、笑顔と会話が売り物なのです。

 「喉の管理としてのヴォイトレ」をしています。特別なやり方があるわけではありません。自分の心身や声の状態の把握、サイクルの分析、予兆の捉え方とそれぞれの状態でのメニュをつくり、やるべきこととやらないことを決めていくのは、通常のヴォイトレと変わりません。

 同じことをどういう意識をもち、何を基準にして、どう判断していくのかがすべてです。そういう意識のない人は、それを学んでいくことがレッスンでもっとも大切なことです。