私たちトレーナーは、生徒の発声の母体としての体を自分の体に読み込みます。皆さんは、その逆をするのです。
とはいえ以前に違うところから読み込んだものが、あまりに強かったり、頭で考えたイメージが強いとなかなか入れません。できたら一度白紙に戻して、トレーナーのイメージと柔軟に入れ替えられるのが理想です。
イメージは一度入れても変化していくものです。その変化に対して、同一のものを再現できるようにしていくのが基礎レッスンです。
トレーナーのそれぞれに言っていることや、方針、方法が違うことはよくあります。ことばの矛盾は、イメージをもてずにやっているから起こるのです。ことばそのものに囚われずに、それをイメージでとらえなくてはなりません。ことばは、インデックスに過ぎません。