「本当の練習」というのを、これまでの「状態の調整から条件づくり」にしたことに加えて、レッスンとトレーニングに振り分けるようにしました。それが、今回の新しい点です。何のための、何を手に入れるための練習かということです。
a.本番、試合、リラックス、応用、状態づくり、全体統一、無意識、調整
b.練習、基本としての条件づくり、部分強化、意識的、バランス崩壊、鍛練
すると、今のトレーナーの一般的なレッスンというのは、トレーニングにならず、応用の調整のようになっていることがわかります。ですから、表面に出る変化を目指すので、1回受けてもよくなるでしょう。遅くとも3週間から3カ月くらいで効果が出ます。
潜在的な抑えていた力が解放され、リラックスすることで、フル能力が出るからです。その後、1、2年くらいは伸びるでしょう。もともと力のあったところまで回復するからです。
私はそれをヴォイス(ヴォーカル)アドバイスとして区別してきました。あまりにそればかりになってしまいました。それらは、ヴォイスマッサージとかリバイバルヴォイトレ(何年か前の声が出ないから回復という人にピッタリ)というのがよいと思います。
心身がリラックスして声が出たら、それで誰よりも響いて通る大きい声で365日、1日2回×2時間以上も歌えるようになると思いますか。