夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

姿勢のイス

年齢をとると、よくなくなるのは無理がきかなくなることです。体力や気力が欠けると怒りっぽくもなるし、長く物事を続けられないことになります。そこから学ぶのなら、無理がよくみえてくることです。

経験を積むと、知ったかぶりをしません。無理無駄をなくして、動きを効率化しようとします。

若いときには、みえないから無理も無駄もできるのです。人脈も金もなく時間があるときの特権です。それは自ずと合理化されてしまうから、早く無理や無駄をたくさんしておくようにというのです。でなくては、個性も味も出てきません。

 私は、だらけた格好では、腰が痛くて長く座れなくなりました。20年前に、2日以上飛行機に乗り続けないと出てこなかった腰痛が、2、3時間でも出てくるようになったのです。皆に姿勢がよくなったと言われて気づきました。日頃、偉そうにみえないようにしていたせいでしょうか。

 海外に行くと背筋をしゃんとして大きな声で話すのに、日本では郷に入れば、です。そういえば、モデルの女性も、モデルになるまで目立たないように、姿勢、呼吸も声も制限していた過去を持つ人が多いです。一般の人よりもヴォイトレが大変です。

 日本の同調圧力で遠慮がちに引いていたのが、腰痛のせいで、人体としての構造上、正しい姿勢にならざるをえなくなる。すると木の椅子でも、車や電車でもシートは倒さなくても平気、座るより立つ方が楽になったのです。ソファよりも固いイスの方が楽になったのは、我ながら驚きです。