私の理想からいうと、これも、これまでのサッカーの例でくり返しますが、最初は、育ち、というと幼年期、自由におおらかで街の中でサッカーを蹴っていた。次に、基礎でジュニアチームで、そして、応用でプロチームで、とはいえ、どれも求められるレベルの違う基礎の基礎づくりが必要です。
最近の日本人にないのは、育ちのなかでのボールとの戯れです。いわゆるフィールドやルールがない中でのボールとの触れ合いの時間です。無駄に無謀で危険と接していた時間が貴重となるのです。
国が豊かになるとストレートプレイはなくなります。これは危険を伴うので、禁じられます。日本では「街や公園でボール蹴るな!」です。しかし、そこの経験で、後のファインプレーの発想や勇気が出るのです。これはリスクを伴うからです。これが単なるプロでなく一流の選手になるための本当のベースなのです。