夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

自論

 専門家が専門外で自論を述べるのは、一つは、一人の生活者としてです。ただし、多くのケースはその専門で成功するまでに磨いてきた知恵で本質を捉える力を期待されるからです。

 そのなかには、知名度や人気での影響力で、ということもあります。今やタレントなどがすぐに転身できる政治家も、政治の専門家といないかもしれません。

 今の日本で、本音、正論を言えるのは、オネエと一部のお笑い系、漫画家や作家、映画監督でしょうか。テレビのタレントなどの発言は、極めて高度な自己演出とみえます。ワイドショーで世論も動く、センセーショナリズムな“マスコミ”が支配しているといえます。

 そのバックに、どこの国でもそうですが、いろんなものがあります。でも、日本ほどジャーナリズムでないマスコミはない、全体主義、軍事政権の国以外にないのではと思います。エリート、インテリといった大衆と別の観点から、大きな視野で自分の意見や見解をもつ人、主張できる人が減ってきていると思います。

 専門家の専門外のことへのコメントは、その専門家の専門分野からのものでなく、それを通じて鍛えてきたことからの深さ、人生の処し方からの知恵ともいえます。年齢を重ねたことからの知恵もその一つですが、20代でもその語録を編纂されるような人は、それなりに、深い本質把握力や言語創造力、編集力にすぐれているのでしょう。ときに、私も、若いアスリートなどのコメントに、はっとさせられるときがあります。

 では、声に関することはどうでしょう。音楽としての歌にもことばがあります、まして、せりふとなると日常のものと違いません。人は皆、日常で何らかの役割を演じています。そのプロの役者=役割を、与えられたところでの、声、ことばの力は誰もが認めていたものです。