日本のポップスに関しては、早くも古典芸能化しているとさえ言えます。スタンダート曲というのは、日本では、今のがよくないから昔のもののカバーで成り立っていく、というプロセスで成立しています。そのことを、身をもって私は知ったわけです。自分の時代に体験したのでは、あまり喜べません。
私は当初から、日本にも、いつも歌える、長く誰からも愛される曲が出てきたらよいのに、と言ってきましたが、考えると、唱歌、童謡、歌謡曲、演歌はそうだったのでしょうか。浪曲、小唄、民謡などの運命になるのでしょうか。この後、J-POPSはどちらに?