アートとは、どこまで詰めていけるか、だと思うのです。オブジェクトとして、あてをつけていく、検討をつけていく、目当てにもっていく、絞り込んでいく、対象化してみることもあります。しかし、一体化していく方がよいように思います。
ある種のフェティシズムでもあります。そこは、声ですが、女の足の指に執着した谷崎潤一郎でも、似たようなものでしょう。声を愛してください。
すべては個別にそれぞれ異なることです。一つの方法で解決できることはないのです。考えなくてはいけないのは、やり方、ハウツー、メニュではありません。考え方を知って、実行して欲しいのです。それが、やり方やメニュになっていくのです。