喉に痛いこと、うまく声にならないことは、よくない発声です。それがダメなのでなく。何かを変える必要があるという知らせです。トレーナーやそのメニュが悪いとはかぎりません。使い方が悪いとか、合っていないこともあります。別の原因、例えば、体調や睡眠などが原因のこともあるでしょう。同じメニュでも量や時間、扱い方で大きく変わります。
私が驚いたのは、ヴォイトレで、ただトレーニングをくり返してやるだけであるべきことが、「早く」とか「たくさん」、「高く」とか「正しく」と、何か数えられるものが目安でなく目的にになっていくことです。「充実した」とか「疲れた」とかいう目安もあります。そういうことより、「ゆっくりに」とか、「メニュの間に休みを」とか、いうことなら、もっとよい結果になるでしょう。
変えてよい要素は、メニュの応用としていくつもあります。やりやすいところからやればよいのです。音の高さ、長さ、大きさの問題も、しっかりとフィードバックしていないから残るのです。
音源で行うと、音源に合わせてしまう。トレーナーに合わせるのは、最初は仕方ないのですが、そこから自立してトレーナーを使っていく。そのスタンスがないと、理想の声にも至りません。自分を知るのに、他の人の声を知ることが必要です。だから複数のサンプルがいるのです。☆
仕事に合わせて、表現に合わせて声は乱れます。そこでは声を大切にできないゆえにレッスンがあるのです。そこで声を大切に扱いましょう。