フレーズ感こそ、もっとも声の表現にとって大切と思います。それにも関わらず、多くの歌やせりふのヴォイトレのレッスンで、ほとんど無視されています。
ここでいうフレーズ感は、合唱団で統一してハモらせているようなフレーズ感とは違います。入り方、つなげ方、収め方、その動きのタッチやニュアンスのことです。これは、皆に共通するレベルのものでないのです。その人の個性、武器とするものによって、すべて異なるものです。
同じ人のフレーズでも、イメージと解釈一つで大きく変わります。例えば、出だし一つを変えると全体すべての流れ、展開、構成と異なっていくものです。ハイレベル、即興的でこそ、活きているのです。