目指すのが少しの上達、自分の100パーセントに戻すこと、すぐに楽しく、迷わず、考えず、うまくなりたいーのであれば、基礎に入らない方がよいのです。
A:何もしなくともうまく歌える人と、B:どんなにやってもなかなかうまく歌えない人がいますね。そこも分けなくてはなりません。
A:素質に恵まれた人であっても、それを開花させるには、b:基礎が必要です。才能を確実な実力にしていくのです。
大半は、慣れていないだけで、入力と出力の絶対量が足りません。ですから、aの応用として、その引っ掛かりをとるカラオケレッスンをすればよいのです。そこは、先に述べた若いトレーナーのスタンスです。そこに、生じ自らも本当にはまだ得られていないbの基礎らしい呼吸法、発声法などを持ち込むとややこしくなるのです。
入力―出力の足りない人に対しては、たくさん聞く→よく聞く(量→質)、たくさん声を出す→よい声を出す、の順で本当は勧めたいのです。
トレーナーがつくと、量なしに質にこだわり選別します。私のことばでは、ベターを取り出して、それでよしとする。でも、私はそんなことはしないわけです。