不要なものは、妨げ、邪魔するものです。それを取り除くことですが、それで終わるのではありません。むしろ取り除くことには、あまり気をとられないことです。補強で器を大きくして、そうした妨げが目立たなくする方がよいでしょう。
どんなに妨げを除こうとしても、それ以上のものがなければ、取り除けません。それを目立たなくし、隠してみても、何かが出てくるわけではありません。
何かが出てくるようにしていくには、まず、何でもよいから出すことです。声でいうならば、パワーのある声、つまり、心身の伴った芯のある声です。