夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

トレーナーが勘違いしやすい理由

トレーナーをやらせてみると、トレーナーとしては育ちます。それを歌の力がついたと勘違いする人もいます。その実績で歌手としても通用すると思うのです。 トレーナーに歌を習いにくる人は、大体はそのトレーナーより歌が下手な人です。ですから、少しでも歌…

プロと才能

プロとは、自分の才能の発揮するために、自分にない才能のある人と場を得られる人です。人間、一人では何事も大したことはできません。本当に好きなことを好きなようにやるために、プロになる。そのためには仕事として、こなしているプロのレベルを超えなく…

トレーニングで本当にやるべきこと

研究所のトレーナーのことばです。 1.とことん地味なことをやること。 2.今すぐ必要なことと正反対のことをやること。 3.すぐに効果の現れないことをやること。 本当にやるべきことは、付け焼き刃でできないこと、時間がたっぷりかかることをやるのです。…

アマチュアとプロ

アマチュアだからこそ純粋に音楽を愛せるという人も多くなりました。それは、当たってもいるのですが、本気のつもりでも、カラオケを一人で歌っているのにすぎない人もいます。低いレベルのプロをプロといって、さげすさんでいるのにすぎないことが多いよう…

トレーナーは相性より使い方

ヴォイストレーニングは、どこかで目的を決め、その後も絞り込んでいくことです。それによって、トレーナーをどう選ぶか、トレーナーに何を望むかも違ってきます。 私がみるに、トレーナーとの相性よりは、方法とのミスマッチ、内容について目的にそっていな…

ノウハウの伝達ミス

トレーナーもアーティストと同じように、レッスンでの関係は多岐にわたります。 アーティスト的な影響が歌や作品という応用されたものから無意識的にくるのに対して、トレーナーからの影響はストレートです。どのくらい信じているかもありますが、直接、直さ…

まねがくせにならないために

即効性のあるようなまねが、後でうまく伸びる基礎になる人もいます。即効性のある方法については、それがために限界となることも少なくありません。これらはその人の目的やレベル、その後の変化や成長にもよります。から、純粋に捉えることはほとんど不可能…

まねがくせにならないために

即効性のあるようなまねが、後でうまく伸びる基礎になる人もいます。即効性のある方法については、それがために限界となることも少なくありません。これらはその人の目的やレベル、その後の変化や成長にもよります。から、純粋に捉えることはほとんど不可能…

踏み出る

誰でも、まわりとうまくやっていきたい、悪くいわれたくないと思うのは、あたりまえでしょう。しかし、人に寄っていく人は、そうしている限り、自分の力では何もできません。これは、どこでも人が集まるところに、必ずある光景です。 そのため、もう一歩踏み…

創造のためのレッスンのためのことば

「あなたはどうして、そう弾きたいの ことばで語ってごらん」 (アイザック・スターリンのレッスンより 諏訪内晶子さん) 「日本の音楽家は、『先生の言われた通り』としか答えない。 「なぜそう弾くか、ことばで説明できる人は少ない。聴衆も情緒的で語るこ…

表現の創造

表現の創造の厳しさを知ってか知らずか、多くの日本人は目をそらし、習得に満足する方向にいきます。 音楽は楽しいもの、楽しむもの、確かにそうです。それゆえ、私も関わり続けています。 しかし、同時に厳しいものです。表現が、その名に足るとしたら、我…

トレーナーの方法への影響力

トレーナーは、まず自分の体験上で得られたもので自分の方法論を確立します。ポップスの場合は、よくもあしくも自分の思い込みの感覚で、仮想して感覚を得ていくことが多くなります。とはいえ、必ず、誰かの影響を受けているので、その元となるアーティスト…

声楽は発声のクラシック

私は声楽家に手伝ってもらいつつも、”声楽”でなく「発声のクラシック」、その人の声、体に合わせて、可能性を伸ばすベースづくりを求めています。クラシックの発声ができるようになるのはよいのですが、クラシックな発声をめざすことです。 発声を忘れて、歌…

声のよい人のリスク

カラオケ教室なら、歌い方を教えれば声のよい人は、それなりにすぐになります。ポップスのヴォイストレーナーの大半も同じようなことを行なっています。それは歌唱指導というもので、私の考える、ヴォイトレではありません。そこから導入するのを、一時的に…

世に問う

音楽や歌は、実力のないタレントでも、人を集めたり稼いだりするツールとして、安易に使われてきました。健康のためや友だちづくりのため、コミュニケーションの媒体として、使うのが楽、加工しやすくごまかしやすいからです。音楽に親しむ人がこうした効用…

習得することと創ること

世の中、いろんなレッスンがあっても、習得するのに楽なところを選びがちです。 先生が手とり足とり教えてくれる。誰もが誰もと同じところまで一緒に確実にいく。それが教わることだと、日本人は思っています。 私は「レッスンで習得して、自分で創る」とい…

使えないノウハウ

もっとも大きな誤りとなるのは、ある程度、できた人が教えるために他人のノウハウや方法を受け売りする場合です。その人は応用できる力があるからできてしまうのです。でも、それを教えられた方は、ずっと下のレベルですから、さらに未消化で、いつまでも変…

天然声の限界

“天然声”は、マイクなしではあまり通らないことです。ポップスはマイクを前提にしていますので、それでよいのですが、発声において、最初からマイクに頼るのは本末転倒でしょう。 少なくともマイクを使わない声楽のレッスンでは、マイクを考慮しないところで…

日常の言語音声力

私が、最大の問題としてきたのは、日常での言語音声力の強化です。それは歌とかせりふとかいうまえに、「アー」と一言発した声の力の差です。 そのギャップを埋めるには、 1.声そのものの発声力を高める(発声器官の調整、強化) 2.共鳴の調整、強化(発声…

しぜんなままの天然声

しぜんなままの声を天然声と私は述べています。素の声がよいときは、そのまま歌わせてあまり”本格的な発声”に変えないようにすることもあります。 ポップスとクラシックの差というよりも、個性やステージで求められるものの違いです。ですから、プロを教える…

コミュニケーションと才能

ヴォーカルの場合、効果や目標そのものがあいまいなことが多いです。それが迷いのなかで無駄な日々を送ることになりやすい第一の要因です。そこで、本音を言わず、というより、トレーナーと本人が共によい関係を保つために、本質や真実を見失い、現実や事実…

忍耐をショートカットしない

自分は苦労したから楽させたい。だから、やり方、ノウハウやマニュアルを与えて、ショートカットさせようとします。その苦労を醍醐味として伝えません。真剣ゆえに楽しめてくるものを隠します。一人で一途に、自分の声や歌の研究に没頭する、その忍耐、努力…

わかりやすく教えるトレーナーではだめな理由

トレーナーは、わからないよりはわかるように教えます。わからなくてやめて来なくなるよりは続けさせるようにします。あたりまえですがやめたら先がないのでそうならざるをえません。つまり、トレーナーの仕事は、私の考える理想よりも現実重視、将来の可能…

スクールのステージ

トレーナー業を食べるために自由で割りのよい職と考える人は少なくありません。先生ともなると、生徒は自分のライブの安定した客にもなります。音大ならともかく、ふつうはやめさせないためにおのずと指導に甘い先生になります。ステージという環境もベース…

ヴォーカルの副業としてのトレーナー

ヴォイストレーナーの仕事は、誤解を恐れずにいうと、音楽の仕事ではないのです。研究所のようにプロやそれなりにできるレベル以上の人が集まっているなら別ですが、それは特別のケースです。自分に上の人とやるなら、教えることは、自分の勉強になります。 …

演出家的な視点をもつ

演出家、プロデューサーは、自分が歌ったり演じるのではなく、それを人にやらせることによって、人の心を動かす仕事です。トレーナーならそれもわかっていないと困ります。 世の中には両方をできる人もいますが、ふつうはどちらかをベースにしています。です…

レッスンは、とりくみのためでない

それで何に気づくか、どういうイメージが思い浮かぶか、そして、自分が他のいろんなこととどう結びつけられるか、そのきっかけを与えるのが、レッスンです。 レッスンのレベルは、メニュやノウハウでなく、受け手の能力、感受性によります。トレーナーのこと…

一般に通じるということ

会ったことがなく、本だけを頼りに行なう人には、低い声の方から見直していくこと、言葉を中心にフレーズづくり、最後に歌唱の発声へと、順を踏んでいます。 どんな楽器をもっているかわからない人に対しては、危険なことは避けなくてはいけないからです。ヴ…

本で伝えることの限界と考え方

拙本を読んだ人に正確な意味が伝わらず、間違って行なわれる場合もあるかとは思います。心配している人もいらっしゃるでしょう。専門家でさえ、今までの説明とは異なると誤解される部分も少なくないのです。そのときは、こう考えてください。 私の本のヴォイ…

専門の力をつける

タイプ別にわけると、出身や経験が次のような人が多いです 1.プロデューサー 2.声楽家 3.音声医 4.作曲家 5.役者や声優 6.ヴォイストレーナー トレーナーのよく陥りがちなのは、なんでも自分一人で引き受け、他の専門家やその人に合った人を紹介しない…