会ったことがなく、本だけを頼りに行なう人には、低い声の方から見直していくこと、言葉を中心にフレーズづくり、最後に歌唱の発声へと、順を踏んでいます。
どんな楽器をもっているかわからない人に対しては、危険なことは避けなくてはいけないからです。ヴォイストレーニングで、のどをこわす危険のあることは、原則として除かなくてはいけません。ある人にはとても有効なトレーニングでも、他の誰かには危険のあるものは、勧めるわけにはいかないのです。
メールなどの質問に答えられないときは、一般的な答えが、個別に当てはまらないと思われるときです。
私の本は、特に一般向けに安全にトレーニングをやっていくために書かれたということは知っておいてください。トレーニングの方法などを抜きにして、ヴォーカリストがしぜんに歩んだ方法をなぞっていることを忘れて欲しくありません。このヴォイストレーニングが公にでき、誰にでも確実に効果をあげられる理由です。