喉は部分、体は全体です。これを最近、喉だけで解決しようという人が少なくありません。医者が声帯や喉頭をいくらみて、診断しても、アーティストは、そのようなこととは全く関係ないところで実践しているのが現実です。個人差もあれば、バラ付きもあります。
診断から発声や歌唱を判断することは、一理はありますが、参考に留めておくべきでしょう。
私も喉や声帯をみてもらいましたが、そのあとに何ら変わりありません。
ですから、多くのトレーナーは、喉を忘れるように指導をしてきたのです。つまり全身の感覚でコントロールすることを覚えていくのです。どちらかというと、質や条件の欠けている人が、喉という部分にこだわるので、ますます、力が入るような症状が出やすいのです。
病的なケースでは外見からの処置で直せることはありますが、それ以上は、どれくらいの効果があるかは、よくわかりません。そのあたりをきちんとふまえていきたいものです。