ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

「同時に」ということ

基礎―応用、部分―全体、そこにもう一つ加えるなら統合、同時に、ということです。

 私は初めて本を書いたあと、こんなふうになるのかと息をつきました。当時の私のレッスンは総合的なものでした。声を出すのをみて、トレーナーなら、次々にメニュをくり出すのでしょうが、私は飽きるほど聞くことや声を出すことをくり返します。本人の自覚を促し、次に感覚とその修正能力をチェックします。2回目、3回目も、メニュは進まず、本人がシンプルなメニュにどう取り組んでいるのかをみます。そこでいろんな声や声の当たり方(共鳴)、変化(声量、声域など)を実感していくことをみます。

 現状のより厳しい把握と本質(中心)へのアプローチ、その共有化がレッスンでの中心です。

 あとは、レッスンの時間でなく、トレーニングの期間として、心身の状態が条件的に高まっていくのを待つしかありません。基準と材料を与えて、本人にシェークさせるのです。

 順番に与えていくことがよいものと、一遍にやらなくてはいけないものは区別することです。私は、できるだけ同時、瞬時、全体的に与えることだと思っています。混沌として何かが起こりえるかもしれない“場”の設定にこだわるのです。