夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

限界の見分け方

限界まではできるとなれば、限界前を早く知った方がよいでしょう。そこで、ハードトレーニングというのがあります。バーべル の持ち上げ(リフティング)や走ることはもっともわかりやすいですね。普段、持ち上げていないし、走っていないのでは、すぐに限界がくるのです。

 呼吸なども声よりはわかりやすいです。鍛えていない人がハードにすると過換気症状群になります。高地の酸素の薄いところに行くようなものです。ハードさが危険なレベルに達しないうちに避けることです。トレーニングの質が下がるからです。

 若いときには質がわからないから量を行う、そこで質的転化を起こすのは理に適っていると思います。年をとっても学べますが、量については若い人の特権です。無駄や無理ができるからこそ、そこから見つかることもあるのです。長く活動を続けられるのも、そこで得られたもののおかげということです。

 限界は、「もうできない」でなく、「同じことはできない」と思ったときに訪れるものです。同じ以上のことができなくて引退する人もいるでしょう。

 可能性を切り拓くには、同じことが確実にこなせて、その上に成り立っているのですから、同じことができなければそこがトップ、ピークとなるのです。しかし、ピークであり続けなくてはいけないのは自己新記録狙いで、その7、8割でも成り立つのなら、続けられます。興行の世界ならピークの力の5割で、仮に客が半分以下になっても大丈夫ということもあるでしょう。