外国語なら、最初は聞こえないし言えない。昔の人なら書けないと言えないから、単語なども書いて覚えたものです。幼児期にしぜんに覚えるのと、母語でない言語を意図的に学ぶのとは方法が違うのです。声について変えていくのなら、声の捉え方を変える、つまり、聞き方を変え、聞こえ方を変えることです。それを意図的に起こしていくのです。言い方と聞き方のトレーニングとなります。呼吸も同じです。
最初の私のメニュは、歌やせりふの「息を聞く」でした。「息を吐く」はその次です。これまで深い息を聞いていなかったら深い息は吐けません。吐く必要を感じないからです。歌やせりふは聞いてきた。だから今のあなたの歌、せりふがこのようにあるのです。
でも、息や声は聞いていないでしょう。では、聞く、いやその前に感じるところからです。
1.体で感じる
2. 声を感じる
3.歌を感じる
これをくり返してください。