2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
できないことができたら、それは認めてあげることです。ほめる必要はありません。ほめると自信をもったりやる気をもつ人も多いからほめるのです。逆にいうと、これはほめられないとなると自信もやる気も自分ではもてないから、トレーナーがいつもほめてあげ…
師のようにやろうとして、すぐにやれるところはどういうことでしょう。条件にめぐまれていてやれたのか、条件がないのに表面だけ合わせられたのかで大きく違います。表現力が伴っていれば師と同じ力があるのに、それがないというなら大きく何かが欠けている…
似たらよいのかという問題も大きいです。似ていると思われるのは、表面しかとっていないからです。本質的なものを学べていたらおのずと師と異なる自分の声と呼吸での表現がでてくるからです。 そのプロセスの判断は、声に関しては師といえども容易ではありま…
師のところにいくのは、いくつかの目的がありました。 1.内容(落語なら噺)を覚える昔は、寄席でしか噺は聞けませんでした。噺を仕込みこむのが、最大の目的でした。歌手なら楽譜を入手する、あるいは歌(詞や曲)をもらうことにあたりました。 いまやCDで…
よく、トレーナーにつくと間近に見本がみられてよい、という方がいます。距離として間近で、時間のプロセスとしても、ゆっくりと同じ一つのフレーズだけくり返してくれたら、確かにわかりやすいですね。しかし、こうした内容と表現法は、芸、表現、歌として…
トレーナーも自分に合う人や、やり方がわかりやすく合わせやすい人が本当に自分にベストのトレーナーとはならないともいえます。ベターのレッスンとして、そういうトレーナーは、自分の悪いところを消してくれるでしょう。しかし本当に根本的に変わりたいな…
すべてやってみて、もっともやりやすいものから入るというのは、必ずしもよくはありません。しかし、それでもチェックができるなら、自分の中によいのと悪いのがあれば、よい方に悪いのをそろえる、そういうことになります。それをもし一人でできたら、けっ…
いろんな本やここの会報でトレーナーのノウハウ、メニュを見ても、よくこれだけ違うと思えるほどいろんなやり方があります。 ですから、ここにトレーナーや邦楽の師匠などもくることになるのでしょう。
ポピュラーや役者にまねは不用です。人が教えたり、人がつくったりすることはできません。タモリさんが自分は(故)赤塚不二夫の作品といったのは、最大の賛辞のことばにすぎません。 基本の基本とは、声を育てたり、声を扱う体、呼吸をつくるという条件づく…
ノウハウなど、小手先のことを教えるよりも、精神的、メンタル的なトレーニングであった方が、長い眼でみると、よいとも考えます。 私もいつ死ぬかわかりません。来る人のなかには、ここに5年10年以上いらっしゃることもあります。何年も経って才能が開花す…
私はトレーナーを信じてはもらいたいのですが、トレーナーがいなくては何もできないような学び方をしてほしくはありません。 マンツーマンのレッスンのよさは認めていますが、トレーナーに依存しすぎるのは、よくないことです。知らずとマンネリにもなり、お…
トレーナーについて一所懸命学んできた人の出す声は、そのトレーナーの半分以下の完成度もないのが日本のレッスンの現状です。腹式呼吸や声さえ、素人と変わらないことも大半です。 考えてみてください。本当に伸びていたら、声なのですから、誰もがすぐにわ…
ここは、トレーナー全員が福島英のブレスヴォイストレーニング法という方法で教えていると思っている人が少なくありませんが、そうではありません。 ブレスヴォイストレーニングとは方法やメニュでなく、それらを使うときの考え方なのです。といっても、どん…
なかには、あるトレーナーについたために他のトレーナーの指導を受けつけられなくなる人がいます。トレーナーといっても、それぞれにやり方や判断基準もプロセスも違います。組織やチームでやるなら、そこで統一すべきだという考え方でしょう。 しかし私は、…
私たちだけが結果を出しているといいたいのではありません。ただ、少なくとも私たちは組織でやっているので、客観的な位置づけや視点が得られやすいのは、確かです。トレーナーの方法との相性やプロセスの検証が、ある程度できるからです。つまり、研究所に…
先日も関西で有名なトレーナーに6年ほど師事した人が来ました。私のところは、長くやっているので、同じトレーナーのところから4、5人ほどくることが少なからずあります。すると、そのトレーナーがどういう考えやプロセスを教えているのかは、およそ、見当が…
私自身はどちらかというと教えすぎるより、教えないタイプのトレーナーに好感をもっています。声や歌は、誰でも扱ってきたのですから、できていないなら教えられない、本人の感じ方やイメージが変わるまで待つしかないものです。今の時代、それではもたない…
欧米にいってヴォイストレーナーからテクニックを覚えたとしても、ほとんどの日本人は、声が大して変わっていません。それは、Aのa)、向こうでは初心者(一般ヴォイトレ)扱いとなっているからです。声を聞いて比べてみればよくわかることです。何回か本場…
次のような5パターンに考えてみるとよいでしょう。 1.初心者 A小さな器 a)状態と使い方 2.一般 A小さな器 b)条件と鍛錬 3.声楽・日本のプロ A小さな器 b)条件と鍛錬 4.研究所のヴォイトレ B大きな器 b)条件と鍛錬 5.プロのアドバイス・欧米のプロ B大き…
声楽家や役者、私のヴォイトレなどはプロも含めますが、ふつうのヴォイトレは、初心者をターゲットにしています。初心者は状態や使い方だけでも大きく変わります。しかし、プロレベルの人は、初期条件である体、感覚を根本的に変えなくては大して変わりよう…
声は体に内在しているところから外に出ます。楽器として体のなかにあるということと共に、あなたの感覚・イメージ・意志と一緒に使われています。すでに表現のツールとして個性もくせも伴った声として演じられているのです。 ですから、新しい声を習得したり…
最初から見本を一人に絞り込まず、複数に分散しておくことでリスクをさける点、複数のトレーナーをもつことは理にかなっています。一人のトレーナーを選ぶなら、最初のレベルでの相性や好き嫌いで自己制限してしまいます。それよりは多くのパターンとまねを…
師はスターであり、トレーナーのこともあります。しかしヴォイストレーナーはトレーナーで、師ではありません。本人には客観視させる能力をつけさせる力が問われます。 発声法だけとして教えるのであればテクニカルコーチとして、トレーナーは最適かもしれま…
誰かに声を学ぶのは一人で学ぶよりもずっとよいことです。最初は仲間やサークルの同輩でもかまいません。一人でやるのと、比較・対象とするものがあるなかでやるのとは、違います。 録音して聴くことで、相手からの視点も得られます。作品として完成されたプ…
私はしっかりした声や大きな声が出なかったので、トレーニングで声を獲得してきました。10代からそれを計画し、体作りから取り組み、すごくトレーニングをしました。そして、20代で仕上げていきました。そういった点で、自分のようではないタイプの人に対し…
トレーナーは、いろんなタイプの他の人を教えて、結果をフィードバックする経験をつんでいることです。 他の人を教えても、教えっぱなしではなりません。 一人ひとりののどが違う点で、多くの人といっても、多くのタイプの人(年齢、人種、性別、期間、目的…
トレーナーとしては、自ら声を習得していることが望ましいです。声ですから、聞いたらわかるわけです。経歴もプロフィールも不要です。高齢のためや医者のような補助的なサポーターなど、例外もあります。楽器のようにモノ対象の扱い方ではないために、自分…
トレーナーも一人で教えると、自信過剰になりがちです。信用のないうちは、トレーナーとしての実力を認めさせるために尽力するからです。そのため、断定的な口調で白黒、正誤をはっきりさせすぎるきらいがあります。 初心者や素人にはそういうトレーナーの方…
ここでは、複数のトレーナーにつくので、いろいろと迷うこともでてきます。しかしそのために自分の声についても早くわかるのです。 代替や継続のためにも、あなたのことがわかるトレーナーは、何人かいた方がよいと思います。プロセスがわかるトレーナーとい…
最も難しいのは、声の場合、日常の発声発語とトレーニングとが明瞭に区別できないということです。声帯を中心に発声の楽器が体内にあります。歌唱や発語は、歌手や声優など専業を目指す人でなくても、相当のレベルにまでマスターしているからです。 日本で生…