歌曲は、中島みゆきさんの唄う「縦の糸と横の糸が織りなす布」のように、まさに織物なのです。発色模様も計算された上で、アートなのです。
大切なのはオリジナルのことばや音色、フレーズが出たら、一つでもよいから可能性としてストックすることです。それが恵まれている人は、構成を整理すればよいのです。惹きつけるところをセーブし、絶妙のタイミングに抑えるのです。それを私は促します。
逆にうまくてきれいだけど、インパクトがない人は器量貧乏なわけです。一色、一線を求めましょう。何曲使ってもそれを見出すセッティングをします。声域、キィの変更、テンポの変更、声量を変えると、かなり変わります。効果となるポイントを探す、なければそれを出すためのセッティングがレッスンの目的となります。