基本的なことを踏まえていると、単純に、「自分だけが正しい」とか、「自分と違うから間違いだ」とか、浅いレベルの発言をしないでしょう。
学ぶほどに知るほどに、経験するほどに問いがたくさん出てくるものです。つまり、進歩するとは、「知らない」ということを知ることです。
「わからないけどできている」それがよいのです。わかろうとする努力は必要ですが、答えを求めるのでなく、問いをつくる、気づくことに意味があるからです。
「答え」は、あなたの表現、ステージ、人生で出せばよいのです。まして、声やヴォイトレは、何かのための手段でしょう、メディアです。ですから、そこだけで、よし悪しを言うことはできません。
本やTVやネットで、いいとか悪いとか言ったところで、いろいろな見解があるというだけのことです。現実での、現場での内容こそが大切です。時間をかけて本質に少しずつでも近づいていくことが、レッスンの本意です。